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夢から醒めるまで、

グザヴィエ・ドラン『Mommy/マミー』


Mommy (dir. Xavier Dolan) - Wonderwall scene

huluでグザヴィエ・ドラン『Mommy/マミー』を見る。

とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることになる

あらすじに興味を惹かれ見たけれど、法案について触れられるは最初の方だけで、あとはダイアンとスティーヴの親子関係、そして隣人のカイラとの交流が描かれている。

 

劇中の音楽と映像がスティーヴの繊細で不安定な精神状態を表しているようで、印象的なシーンが多かった。

好きだったのはOasisのWonderwallが流れるスケボーのシーンとCeline DionのOn Ne Change Pasで三人が踊るシーン。

歌い、踊ることで解放されていくカイラの姿になんだか感動してしまった。

 

そして監督がまだ20代なのに驚く。そんなに若いのにこの映画で5作目なんて。最新作の『たかが世界の終り』も仙台では三月下旬に見られるそうなので、ぜひ見たいと思う。